農福連携を実施して早3か月が経過しました。
そこで、今日はこれまで連携した結果を纏めたいと思います。
作業依頼の前提・条件
以下のような前提・条件で福祉施設様へ作業依頼しております
・作業指示形態
施設利用者様への作業依頼はNGであり、
スタッフ様に事前依頼または当日指示し、
スタッフ様から利用者様への作業指示となる
・雇用形態
時間給より出来高制の方が、
施設側としては作業時間や要員配置しやすく好ましい
との事だが
シフト表を作成し、
毎週特定曜日の特定時間帯に作業いただくようにしているため
時間給でお支払いしている
・賃金報酬
就労継続支援A型利用者様には最低賃金をお支払いさせていただき
就労継続支援B型利用者様には、その3分の1をお支払いしている
・作業者
A型、B型ともにスタッフ様が、その作業との相性を考えた上で選定し、
作業場まで引率していただいている
・作業場所
農場または倉庫で作業いただいている
就労継続支援A型に依頼して良かった作業
・ネギの皮むき
皮むき機で皮を剥く作業は慣れればさほど難しくなく
且つ、ネギの作業工程の中で最も時間が掛かる工程であるため
健常者の方とA型利用者様を併用したが、
A型利用者様の作業スピード、品質は十分に計算できるレベルであり
大変助かっている
・ネギの結束
皮むきの後に、テープでネギを3~5本結束する作業も
計算できるレベルであった
・ネギの箱詰め
結束後の箱詰め作業も、同様に問題なかった
就労継続支援B型に依頼して良かった作業
・除草作業
機械では除草できない苗際の除草作業は
比較的(特に夏場は)重労働だが
作業難易度自体は低いため
B型利用者様への依頼にうってつけ
・ネギの収穫作業
収穫用機械を所持していないので、手収穫となるが
この作業も力仕事が得意なB型利用者様のおかげで
大変助かった
・里芋の植え付け作業
事前に、畝立てや種芋を植えるための溝切が必要となるが
事前準備さえ終えていれば、後は単純作業であるため
問題なく植え付けてもらえ、大変助かった
連携時の注意点
・事前コミュニケーション
事前にスタッフ様と、認識齟齬のないように作業のすり合わせを行い
作業イメージを共有できるレベルまでコミュニケーションを取ることが
成功の秘訣
・指揮命令系統
スタッフ様経由で、施設利用者(作業者)様に指示し、直接指示は避ける
※ただ、雑談等によるコミュニケーションは時折実施するようにする
・駐車場
スタッフ様が車を運転し、施設利用者様を引率していただけるため
駐車場(または路駐できる場所)は必要
・利用者様の能力、作業との相性
A型利用者様は、作業内容によっては健常者と変わらない
B型利用者様は、やはり単調な作業との相性が良い
また、
力仕事が得意、繊細な仕事が得意
農場での仕事が得意、倉庫での仕事が得意
というように各利用者様毎に得手不得手がある
※1ヶ月近く経過すると、
スタッフ様、利用者様ともに慣れるため、
パフォーマンスは当初と比較し、明らかに向上した
・トイレ、休憩場所
トイレが近くに無い場合は簡易トイレが必要
また、夏場は木陰が必要(なければ簡易テント)
わたしは近くに公園があるため、幸運であった
以上、3か月連携した感想でした
今後、農福連携でビジネスを拡大していきたいとお考えの方
および福祉施設スタッフの方の参考になれば幸いです
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