前回までのおさらい
農家の年収を上げるためにはどうすれば良いのだろう?
をテーマに前回までに
利益 = 売上 – 経費
の内、売上を上げるには?を考えてみました
そして前回は、経費の内、
就農初年度のみ多く発生する費用
について書きました
今回は
- JAさんの運賃手数料(荷造運賃手数料)
- 農業機械の減価償却費(減価償却費)
- 農業機械の修繕費(修繕費)
の考え方(抑え方)について書こうと思います
この3つについてお話しするためには
先ずは、わたしがJA組合員であり
JAさん出荷をメインにしている理由からご説明します
JA組合員となった理由
JJA組合員となった理由は、
- 販売価格の安定
- 栽培指導者の確保
- 栽培トラブル発生時の支援
- 行政との円滑なコミュニケーション
を期待したからです
勿論、ご自身でこれらの対応をすることができれば
JA組合員になる必要はありませんが
わたしにはそこまでの力はなかった為
組合員となったのは良い選択だったと考えています
JAを活用し、トラブル時の被害拡大を抑える
農業はトラブルが良く起こります
経験不足であればその発生確率はさらに上がります
わたしは、今までに以下のトラブルを経験しました
- 生育不良
- 病気発生
- 天候による災害発生
- 農機具故障
これ等のトラブル発生時に、JAさんへ相談しています
相談自体は、無料でご対応いただけていますが
JAさん側の人件費も当然タダではありません
従い、
“相談に乗っていただいた分、JAさんの運賃手数料(荷造運賃手数料)を
沢山お支払いいたします”
という気持ちでお願いしています
つまり、
JAさんの運賃手数料(荷造運賃手数料)は抑えるのではなく、
多くお支払いすることで
JAさんの持つノウハウ、情報網、信用力を活用し、
トラブル発生時の被害拡大を抑え、
結果的に売上額の減少を防ぐ
方針としました
農業機械の減価償却費、修繕費の抑え方
次に農業機械の減価償却費、修繕費の抑え方について
実践したことをお伝えします
まずは、”農業機械の減価償却費”について説明します
軽トラや管理機といった農機具の購入費を
法律で定められた耐用年数で割った金額が減価償却費であり
毎年一定額の支出として計上する必要があります
結局、購入費を抑えれば減価償却費を抑えれます
わたしは購入費(減価償却費)、修繕費を
近所の農家さんから購入することで、安く抑えました
近所の農家さんから直接購入することで、
販売手数料、運搬費をカットでき、且つ
販売額自体も値段交渉により抑えました
ただ、近所の農家さんから購入するために重要なのが、
不要農機具の情報と、わたしの身元保証
JAさんから情報を得、組合員であることで身元保証していただき
取引することができました
※初期不良品を購入してしまうのが怖く、
インターネット取引は行っていません
まとめ
このようにわたしはJAさんという組織の力を借りることで
農業機械の減価償却費、修繕費を抑える代わりに
JAさんの運賃手数料(荷造運賃手数料)は抑えない
という方針で営農しています
(参考)JAさんの運賃手数料(荷造運賃手数料)とは
そもそも荷造運賃手数料とは何か?
についてご説明します
わたしたちは基準を満たした野菜をJAさんに卸します
そしてJAさんはこの後工程の市場への出荷作業全てを
請け負ってくれます
この手数料が荷造運賃手数料になります
従って、わたしの出荷数量が増えれば、この運賃手数料の支払い額も増えます
(参考)JAさん側が新米農家の面倒をみてくれるのは何故?
JAさんがわたしのような新米農家の面倒をみていただける理由は
(JAさんの)市場への出荷数が増えることで
以下のメリットを期待しているからです
- 販売できる農作物は多い方が、手数料を増やせます
※作物価格暴落時等の例外はあります - 出荷数量が多いと価格交渉も優位に立てます
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